DX観光
観光DX事例① 豊岡DMO・城崎温泉
観光DXとしての事例を紹介したいと思います。 これは、観光庁が運営するサイト「観光DX」でも取り上げられたり、その他でも以前より取り上げらる機会も多くあり、観光DXとして非常に有名な事例です。観光DXというテーマで注目を集める以前より、IT…
これまでの観光関連の事業分野では、ITへの取り組みがなかなか進んでいませんでした。しかし、コロナ禍により多くの人々の意識の変化が見られ、オンライン、リモート、非接触などのITサービスを観光分野でも導入し、活用するようになりました。現在の観光分野でのITの利用は、大きく以下のように分類できます。
一般的な企業としての経営管理に関するITです。販売管理、購買管理、在庫管理、会計管理、給与管理、人事管理、勤怠管理等のシステムです。
主にウェブで運用されるウェブサイト(ホームページ)、プロモーションのためのポータルサイト、ランディングページ(LP)、SNS、予約管理、口コミサイトなど多岐にわたるものがあります。専用サービスも多く提供されています。 宿泊施設では、OTAと呼ばれる楽天トラベルやBooking.comなどの予約サイトや各予約サイトからの予約情報を集約して管理するサイトコントローラーといったサービスも多く利用されます。
いわゆるロボットやIoTなどの仕組みを利用したRPA、チャットボットなどの自動化、クラウドを経由した スマート○○○と呼ばれるような遠隔操作、通訳・翻訳などの仕組みによる省力化の仕組みも多くあります。
宿泊情報や購買、サービス利用の情報、あるいはGPSなどの位置情報など顧客情報のデジタル化に伴い、データ分析や分析の結果を活用することで実現できるマーケティングやプロモーションなどの仕組みです。データを活用してマーケティングを自動化するMA(マーケティングオートメーション)などがあります。
各種のIT技術やデジタル情報を活用することで、新たなサービス、新たなビジネスを提供するものです。特にこの分野を指してDXと呼ばれるようになりました。観光分野でも、観光DXという呼び方が定着しており、観光庁も力を入れて観光に関わる地域や事業者の支援をしている分野でもあります。MAASは、観光の目的地まで、複数の交通手段を選択することで、ラストワンマイルと呼ばれる最終目的地までのアクセスを提供、予約できる仕組みです。
現状では、このような分類になると考えられますが、今後もいろいろなITやデジタルデータを活用した仕組みが登場し、観光の分野でも導入されるようになります。「オーバーツーリズム」は、地域や事業者のキャパシティを超える数の観光客の訪問により地域の管理、顧客への対応が間に合わないといった状態を指しますが、ITやDXにより、自動化、効率化、あるいは観光客の行動制御、混雑緩和などにも対応出来る可能性、期待があります。