観光とIT、DX ~経営管理、業務管理~

サイプレスリゾート久米島からの夕暮れ

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#OTA, #PMS, #サイトコントローラー

前回、5つの分類について概要をお伝えしました。今回は、その中の1つめの分類について説明しておきたいと思います。

1.経営管理、業務管理

いわゆる基幹業務の情報管理を行う機能です。

例えば、モノの販売やサービスの提供などの販売管理、仕入や外部への委託などの購買管理、在庫管理、財務管理、人事管理、給与管理、勤怠管理、その他経営にかかわる情報を管理するシステムとなります。

個々の業務で独立したシステムを導入するケース、複数業務の管理をまとめて行えるシステムを導入するケースもあります。このあたりはコストや機能などの要件により、個別に考えていくことが多くなります。但し、個々のシステムが独立している場合、情報の連動、連携が困難になる、独立したままで運用せざるを得ないといったデメリット、効率が低くなる懸念があります。逆に、複数業務のシステムが連携されていると、自動で他業務や取引の情報が連動出来る、顧客単位、受注単位、商品単位などの括りでデータ分析が行えるようになるメリットが生まれます。

例えば、宿泊施設を考えてみます。

宿泊施設により多少の違いはあれど、予約管理、宿泊者(顧客)管理、客室の割り当て、在庫の管理、設備・施設・備品の管理、売上・請求・回収管理、仕入・支払管理などの業務に分類されると思います。これらも、業務個別のシステムを利用するケース、複数業務をカバーするシステムを利用するケースがあります。特に後者の複数業務をカバーする仕組みとして、PMS(Property Management System)と呼ばれるシステムは、以前より導入されることが多くありました。いわば、宿泊施設の経営を管理するうえでの基本となるシステムと言えます。PMSをベースとして、周辺のシステムにより各種業務へ対応していくといった形が一般的でした。

PMSのカバーする範囲は、そのパッケージにより異なります。フル機能の仕組みですと、宿泊施設の予約管理・部屋の在庫管理、部屋割り、宿泊客のチェックイン、請求、精算、売上、売掛や回収まで管理出来る他、団体客向けの機能、レストランや厨房への指示や情報共有、備品、アメニティの仕入や在庫管理の機能を持つものもあります。

現在は、ウェブからの予約がメインとなり、オンライン予約の入り口として、OTAと呼ばれる国内、国外のオンラインエージェント、自社サイトがウェイトを占めています。これらの予約を集中管理するサイトコントローラー、自社サイトから予約の出来るシステムなどがあります。

いずれのシステム、サービスも、パッケージとして購入するか、サブスク型の定額料金での利用、売上額に応じた従量制による料金形態が存在します。

上記のような宿泊施設のシステムでも、各システムが独立していても連携が出来ることにより、予約管理業務の自動化、利便性の向上、リアルタイムな経営情報の把握などのメリットが生まれます。最近では、これらをオールインワンの形で網羅するような仕組みも存在します。

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