DX観光
観光DX事例① 豊岡DMO・城崎温泉
観光DXとしての事例を紹介したいと思います。 これは、観光庁が運営するサイト「観光DX」でも取り上げられたり、その他でも以前より取り上げらる機会も多くあり、観光DXとして非常に有名な事例です。観光DXというテーマで注目を集める以前より、IT…
3.自動化、省力化
昨今の人手不足を補う役割を担う自動化、省力化の仕組みは、ロボットやAIなどの進展も手伝って、急速に広がりを見せている分野と言えます。
少し前からChat-GPTといった名前がよく聞かれるようになりました。生成AIと呼ばれる、文章や言葉により、あるいは図を認識させるなどにより 作業指示を出してそれに対する回答を得る、いわば会話形式により、AIが人間と同様に作業をする仕組みとなります。文章の作成、画像の作成なども出来るようになっています。まだまだ進化は継続中ではありますが、ほぼ人間並みに「考える」「文章にまとめる」「成果物を制作する」ことを、人間には決して真似のできないスピードで出来るようになっています。また、人間と違って、漏れや見落としなどが発生しにくいといったことも重要なポイントです。観光分野でも、観光ルートの提案、コンシェルジュの役割などに利用すれば、利用者の年齢や性別、趣味嗜好、予算に合わせた提案が可能となります。
ファミリーレストランなど飲食店でよく見かけるようになった配膳ロボット、家庭用の小型のものから業務用の大型の清掃ロボットの利用も進んでいます。宿泊施設向けには、セルフチェックインシステムの利用により、チェックインから決済、ルームキー発行まで完了できる仕組みもあります。チェックインの際に、予約情報を利用者とシステムで照合する仕組みにより行うことでフロントが無人でも手続きが完了できます。チェックアウトも同様に、システムで完結することが可能です。さらに、チェックアウト情報は宿泊施設館内で共有され、清掃担当への指示にもなります。また、RPAと呼ばれるパソコン上で動くロボットの利用も広がりつつあります。ロボットと言っても、形ある機械のようなものではなく、あくまでもパソコン上で稼働するソフトウェアの仕組みで、ルーチンワークと呼ばれるような日常的に同様の作業を繰り返すパソコン上の業務について、その動作を記憶させることにより、操作を自動化する仕組みです。ミスなく、大量の作業を(文句も言わず)こなしてくれますので、大手企業で積極的に導入しているところは多く、中小企業でも導入しやすい価格帯の製品も登場しています。機械的な作業はシステムに任せてしまい、それにかかっていた時間、人間は付加価値の高い仕事を行うことが出来ます。
一般的なところでは、飲食店や有料サービスを提供する施設での券売機や自動精算機、オーダーシステムなどもこの分類になります。人間を介さずに、精算手続きが完了、テーブルでQRコードなどを読みこんだスマートフォンなどから注文した内容が直接、厨房に届くなどの仕組みにより、省力化を実現できる仕組みです。飲食店ですと、配膳ロボットも併せて導入することで、より少ない人数でホール運営が可能となります。